おれんじいろ
「は、離してっ!」
強く手を掴まれ、走る足も止まった。
どうしよう…
まさか追いかけてくるなんて。
このまま警察に…?
最悪な方向を考えてしまう。
「離したらまた逃げるだろうが。」
息は乱れているけど、ひどく冷静な声だ。
「それはっ…。あなたには関係ないでしょ!あんなの…未遂だしどうでもいいじゃん!」
口ごもって、もう開き直るしかなかった。
「どうでもよくはねぇだろ…ってか、やっぱり万引きしようとしてたのか。」
「っ!?そう思って捕まえに追いかけてきたんじゃないの?」
「いやまぁ…捕まえるってか…凄い勢いで逃げるから、つい…。」
「つい?」
「気付いたら追いかけてただけだ。」
「はぁ?」
なに言ってるのこの人?
「じゃ、じゃあほっといてよ。結局なにもしてないんだし、もういいでしょ?」
強く手を掴まれ、走る足も止まった。
どうしよう…
まさか追いかけてくるなんて。
このまま警察に…?
最悪な方向を考えてしまう。
「離したらまた逃げるだろうが。」
息は乱れているけど、ひどく冷静な声だ。
「それはっ…。あなたには関係ないでしょ!あんなの…未遂だしどうでもいいじゃん!」
口ごもって、もう開き直るしかなかった。
「どうでもよくはねぇだろ…ってか、やっぱり万引きしようとしてたのか。」
「っ!?そう思って捕まえに追いかけてきたんじゃないの?」
「いやまぁ…捕まえるってか…凄い勢いで逃げるから、つい…。」
「つい?」
「気付いたら追いかけてただけだ。」
「はぁ?」
なに言ってるのこの人?
「じゃ、じゃあほっといてよ。結局なにもしてないんだし、もういいでしょ?」