おれんじいろ
私の日々が暗くて地味になったのは中学3年生、高校受験をしてからだ。

私の親は元小学校の教師で今は専業主婦の母親と、現役中学校の教師をしている父親。

一人っ子の私は小さいときから両親に可愛がられ、たくさん愛情をもらってきたと思う。

そして小さい頃からたくさんの習い事をしてきた。

習字、そろばん、英語、水泳、ピアノ…

全部両親が決めてやっていたからか、凄く楽しいわけでもなく、どれも長続きはしなかった。
全てそこそこで辞めて…中途半端。

でも、小学校4年生から行き始めた塾はずっと行っている。
それは楽しいからじゃない。
両親が辞めることを許さなかったからだ。

それでもやってこれた。
成績が上がったときの両親の喜びが嬉しくて、もっともっと期待に応えたいと思ったから。
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