あたしじゃ駄目なの?
side 航太


椎香。


ごめん。


他の女子を抱いたのは、脅されてたからだよ。


『ねぇ。私を抱いて?』

『無理。』

『へぇ~。…じゃあ、百原さんがどうなってもいいんだ。』

『!?百原に何すんだ!?』

『べっつに~??あ。私を抱いてくれたら、百原さんには何もしないよ!』

『…本当だな。』

『うん♪…何々?抱いてくれんの?』

『…抱く。』

『やったぁ☆ありがと!』

『その変わり、百原には手だすなよ。』

『うん♪』


そして、そいつを抱いた。


まさか、椎香に見られてたなんてね。


ーポツッ


ん?…雨か…。


そっか。俺、椎香に振られたんだ。


情けねぇな。


「帰ろ。」


ードッカァァァンッ


「なっ、何事!?!?」


俺は急いで音のするほうに駆け寄った。



そこで俺が目にしたものとは……


















「椎香!!!」


頭から血を流して道路に倒れてる椎香だった。
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