君との約束~陸上指切りげんまん~

No.3 間逆のスタート

「お疲れ様!利歩、千夏!」

先輩が駆け寄る。

「ありがとうございます!」

「利歩。しかも3位入賞だよ!おめでとう!」

「え!まじすか!?」

私は入賞もした。

この大会はランクがとても高くて、入賞なんかできたら有名だ!っていうぐらいだし。

心の中では叫んでいた。

うおおおお!って。女子なのか?ってくらい。叫んでいた。

「空君。海君に勝ちたいんだって。」

千夏が口を開いた。

「えっ?」

あんなに仲が良いのに。
ライバル信を持ってたなんて、意外だなぁ。
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