君との約束~陸上指切りげんまん~
「先頭。あと2週に行きます。」

アナウンスを聞き、ビクリと肩を震わせる。

ふとトラックを見る。

「ぅっ・・・」

空との差がひらく。

海は確実に足を痛めていた。

「うっ嘘?」

私は手を震わせ、ただ見つめていた。

「えっ。ちょっと大丈夫なの?海君・・・あきらかにおかしい・・・」

千夏も気付いたらしい。
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