君との約束~陸上指切りげんまん~
No.5 ずっと聞きたかった言葉と最後の約束
「おめでとう。」
海は私の顔をうかがうように公園の芝生に横になった。
「海もおめでとう。私、負けちゃったよ。」
顔が涙を流したせいで、赤くなる。
「ちげーよ。まだわかんねぇし。大会記録とか。」
海の約束は、大会新記録。
ただでさえ足を痛めてるのに、無理がある。なーんて千夏と話してたっけな。
「利歩。13.20なんて余裕じゃねーかよ?俺感動した。走る前に利歩が走ってくれてよかった。」
「うん。ありがとう。」
私は海の隣に腰かけた。
海は私の顔をうかがうように公園の芝生に横になった。
「海もおめでとう。私、負けちゃったよ。」
顔が涙を流したせいで、赤くなる。
「ちげーよ。まだわかんねぇし。大会記録とか。」
海の約束は、大会新記録。
ただでさえ足を痛めてるのに、無理がある。なーんて千夏と話してたっけな。
「利歩。13.20なんて余裕じゃねーかよ?俺感動した。走る前に利歩が走ってくれてよかった。」
「うん。ありがとう。」
私は海の隣に腰かけた。