君との約束~陸上指切りげんまん~
千夏がバトンをもらった。


こちらに走ってくる。



大丈夫。

怖くない。
みんながいてくれるから。

先輩や千夏の気持ちのこもったバトンを私はゴールに持っていくんだ。


「はい!!」

千夏の声。

パシッ


勢い良くもらったバトンを持ち、全力疾走。


怖くない。



そのままぶっちぎり。



「ゴールしました。」

アナウンスが響く、そして私は笑顔で「お疲れ様でしたー!!」と叫ぶ。

リレーメンバーみんな笑顔だった。


これで私達の物語が終わろうとしていた。
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