君との約束~陸上指切りげんまん~
「利歩!!!」

「千夏・・・・」

朝練到着。

始めに来たのは千夏だった。

「!?腕ごめん・・・ヤバイじゃん・・・」

「ああ。大丈夫!走ることには関係ないよ!」

ズキズキするが・・・

「うん・・・ごめんね。嫉妬で・・・」

「ううん!千夏嫉妬するなんてさ・・・私も気を付ける。」

「うん。ありがとう。でもこれからさ、私達親友であり、ライバルでもあるんだね。」

「そっか・・・あ!でも何で千夏は私が海のこと・・・」

「それは親友だから!」

「親・・友?」

千夏は超能力の持ち主なのか?
と思ったが、案外顔に出ていたのかも知れない。

「そっか・・・」

笑うと千夏も笑う。

「じゃあ。こんなゲームは?」

いきなり口をひらいた千夏。

「うちと利歩。勝った方が告白できる。負けた方は諦める。」

「え?」

ストレートなゲームだ。
負けた方は諦める・・・とか。

さっきの笑顔はどこにも無い。

裏と表があるのか。


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