君との約束~陸上指切りげんまん~
「13.20かぁ・・・」

「え?どうしたの。利歩」

ふいに呟いてしまった目標タイム。

「ああ。何でもない!!」

「そう?てかさーリレーで私、利歩にバトン渡すじゃん?」

「 うん!」

「失敗したらごめん・・・」

「ええ!?まだ分かんないじゃん!てか千夏なら成功できるよ!」

いきなり弱気になる千夏を必死に自信づけた。

「頑張らないと。」

千夏は呟いて、本番じゃないのにガタガタ震えだした。

「 !?千夏!?大丈夫!?」

「あわわわ・・・」

「千夏!!どこいくの!!」

ふらふらと下駄箱に頭をぶつけた千夏。

「ありょ?何?」

さすが天然だ。

「何でもない・・・」

千夏のこういうキャラは好きだ。
でも・・・

< 18 / 152 >

この作品をシェア

pagetop