君との約束~陸上指切りげんまん~
「千夏ー・・・」

言葉が詰まる。
結果。1番悪いのは、私なんだ。

「利歩は、私の親友だよ。そして、ライバルなんだよ。」



「はぁ?何それ。言ってる事が違うじゃない。」

「うん、知ってる。だから、やり直そう、利歩。」

「うん・・。」

唯が口を開いた。

「言っとくけど、海はアタシのものだからね。それにそんな友情ストーリー見せられても、困るし。」

そうだ。海と元彼なんだっけ。

「元彼・・・だもんね。」

「何言ってるの!?利歩!」

慌てた千夏。

「コイツ海君の元彼じゃないよ!」


「はい!?」

嘘!?

「何!?」

唯が口をはさむ。

「何よ!?関係ないじゃないの。うるさい!!」

どうやら、私も空気を読んだっぽくて、なんとなく。

「元彼って。嘘?」

「コイツね!うちにも言ってきたの、同じこと。でもね、海君に聞いたら。あんなやつ知らねーって言ってたの、もはや名前も聞いたこと無いってよ!」

「なっ!!」

しばらく沈黙が続く
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