君との約束~陸上指切りげんまん~
ーーーーーーーーーーーーーーーーー「利歩・・・」

「んー。」

千夏の不安そうな表情を見て、汗が引いた。

「何・・・?」

「海君が。」

「え・・・」

何。

そんな心配そうな顔しないてよ。

いきなり過ぎるよ。

「さっき、倒れたらしいよ。」

「!?」


今さっきまで、一緒に笑いあってた海がいきなり。

いきなり過ぎるよ。

「なんで!?」

「何か・・・わかん無い。足が急に動かないって言ってた・・・」

大会前なのに。

一週間もないのに?

「嘘・・・」


あの日交わした約束は、

もう消え去ろうとしていた。
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