君との約束~陸上指切りげんまん~
「よし。大丈夫そうだね。リレー終わりにして、練習上がろ」

「おけー。」

久しぶりに練習を早く上がった。

あんまり汗をかかずに終わったグラウンドに挨拶して。

「帰ろー!!!」

「うん!利歩待ってー・・・」

ピタッと足を止めた千夏。

「どうしたの?」

「ねー。利歩さ。海君のとこ行く?」

「うん。じゃあ。行こうかな。歩けるからって家に戻ったらしいし。」

「じゃあ。利歩は先帰ってて!!」

「ええ!?何で!」

「ちょっと用事が!じゃね!」

手を振った後。

千夏は空の方へ走っていった。
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