君との約束~陸上指切りげんまん~
「まさか・・・ね。」

千夏が海を諦めて、空にくっついた。
なんてことがあったら、多分。私に言ってくれるはず・・・

じゃあどうして空の方行くんだろ。

疑問だらけの夕方を私は一人で歩いていた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

「海の家ってここだよね。」

いつも行ってるはずなのに自然に確認してしまう。

どうして。こんなにあわあわしてるのだろう。

「お嬢ちゃん。」

何。

「おーい。」

うるさいなぁ。

「そこの、お嬢ちゃん!」

「何!?」

低い声についついイラだって叫んでしまった。

誰。この人。


「おおっ!元気良いねぇ!」

「はあ?」

何。
この人。

20才ぐらいだろう。
顔は整っている男がいた。

「ねーねー。君暇そうじゃん。家なんかボーッと見てて」
< 56 / 152 >

この作品をシェア

pagetop