君の隣で~☆星空☆続編~【完】
決心
「ママ~?だいじょうぶ~?」
愛があたしの手にティッシュをのせ、出てくる血を一生懸命拭いていた
「ありがとうね、愛」
不安そうに手を見つめる愛を抱きしめた
「ごめんね……」
その言葉が自然に出てきていた
なんの謝罪なのか、自分でも分からなくて
この、家の空間の中に居るバラバラの夫婦
愛のない生活……
そんな物、全てに巻き込んでしまった謝罪の言葉だったのかもしれない。
違う―――
“こんな母親でごめんね”
その方がふさわしかった
泣き止まない千夏の傍に駆け寄りあたしの腕の中に抱き上げた
「不安だよね、泣きたくだってなるよね……)
ソファーの上で目を閉じ動かない守に目をやりながら深いため息をついた
“このままじゃ、本当に不幸にする”
純粋で、綺麗で輝きを持ってる小さな2人の瞳……
2人の顔を交互に見ながら、あたしは片手で千夏を抱きボストンバッグに荷物をまとめた
鳴り止まない守の携帯はいつしかマナーモードに切り替えられていた
その、バイブ音と千夏の鳴き声だけが
静かな部屋に響き渡っていた
愛があたしの手にティッシュをのせ、出てくる血を一生懸命拭いていた
「ありがとうね、愛」
不安そうに手を見つめる愛を抱きしめた
「ごめんね……」
その言葉が自然に出てきていた
なんの謝罪なのか、自分でも分からなくて
この、家の空間の中に居るバラバラの夫婦
愛のない生活……
そんな物、全てに巻き込んでしまった謝罪の言葉だったのかもしれない。
違う―――
“こんな母親でごめんね”
その方がふさわしかった
泣き止まない千夏の傍に駆け寄りあたしの腕の中に抱き上げた
「不安だよね、泣きたくだってなるよね……)
ソファーの上で目を閉じ動かない守に目をやりながら深いため息をついた
“このままじゃ、本当に不幸にする”
純粋で、綺麗で輝きを持ってる小さな2人の瞳……
2人の顔を交互に見ながら、あたしは片手で千夏を抱きボストンバッグに荷物をまとめた
鳴り止まない守の携帯はいつしかマナーモードに切り替えられていた
その、バイブ音と千夏の鳴き声だけが
静かな部屋に響き渡っていた