君の隣で～☆星空☆続編～【完】
人は皆、弱いんだ。



強い人なんていやしない。



みんな寂しくて、不安で……



壊れそうだったりする。



“どうしてあたしだけ”



ずっとそう思いながら生きて来ていた。




たった一度だけ“幸せになりたい！！”そう一度だけ泣き叫んだ日もあった…。





誰も信用しない―――。



そう決めた日からあたしは


込み上げる感情と言うものを何処かに置き忘れて来ていた



置いて来た事で、
心が軽くなったから……



楽になれたから……



だけど……


違うんだ。




人はきっと一人じゃ生きていけないのかもしれない…



【人】と言う字の如く……


誰かに支えられなきゃ立てないのかもしれない……



そして、本当はそれを
求めているのかもしれない。



あたしはもっと別の何かを



大切なものまでも
置き忘れて来てしまったのかもしれない……



あたしの世界―――。



ただ闇の中でさ迷い続けていたんだ……




守の小刻みに震えた肩を見ても何も言葉が出て来なかった。
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