君の隣で~☆星空☆続編~【完】
守が金融会社に手を出してた


その日、あたしは眠りにおちる事はなかった。




今まで、手にした事のないお金。


その位の額……



「世の中お金だよ。」



そう周りが言い続ける中で、


あたしはそれに納得できていなかった



“お金なんかじゃないいんだよ、きっと。”



そう思い続けてた。


綺麗事なんかじゃない、そう思いたかったんだ



「世の中、お金か……」




目の前にいた借金という現実に怯えたあたしがいた。


お金じゃないと言い聞かせる自分に対し、


何処かで、借金と言う言葉に、現実に、ぶつかって行けない自分がいた。




“愛と千夏には、笑顔でいて欲しい”





そんな、小さな望みさえ奪って行くのだろうか。



愛の笑うとエクボが出来る可愛い笑顔。


千夏の声を出して笑う愛らしい顔。



そんな毎日の中で、あたしは確かに笑えていたんだ……



色々あった中で、それでも笑顔という素敵なものに



守られてきていた




その笑顔はきっと、


あたしが失ったものでも、あるからこそ……



ずっと、求め続けていた物。




そんな笑顔がなくなる事に怯えたんだ
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