やっぱり好き
(よしっ!今だ!ゲームに専念してるうちに取ればいいぢゃん!)

私は笑いを抑えて、こっそり、背後から俊也に近づく。

もうちょっと・・・・

後、ちょっと、

手が届きそう!

そう思った瞬間だった。

「・・・・・・・」

なにやら、痛い目線を感じた私は恐る恐る顔を上げる・・・・

「なにやってるのかな?」

「ぁ・・・・・これは・・・・・そのーあははははははははは」

私はしばらくフリーズしたままで。

「ふーん。いいんかな?こんなことして、そういうことするならしてもらうよ?」

「あ、いや、そのー・・・・・ああはははっは!まさかねー取ろうとかそんなこと考えてないよ?」

私は笑いでごまかした。

「ならいいんだけどなっ?もし取ろうとか考えたら本気でしてもらうからな?」

「・・・・・はい・・・・・・」

(危なかった・・・・・もう少しでやばかった・・・・)

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