やっぱり好き
え・・・・・・・?

今・・・・・・

なんて・・・・・

嘘・・・・だよね?

「なんで・・・・?」

気がつけば勝手に口が開いていた。

「それは・・・・自分で考えろ」

「・・・・・・・」

私は返す言葉がなく、

ただ、頭が真っ白になって。

「じゃあな」

そう言う俊也の言葉にも何も言えずに。

ただただ、俊也の背中を見ていることしかできなかった。

その瞬間。

涙がこぼれる。

ねぇ・・・・

嫌だよ・・・・

別れたくないよ・・・・

嘘だよね・・・・?

嘘だって言ってよ・・・・・

私は泣きながら、ゆっくりと足を前に進める。

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