S系少女
思い出せば、法華の右人差し指は…


森ニャコ…を指していた、気がする…!



「…てことは…」


法華が好きなのは、俺じゃなくて…森ニャコ??



「ははっ」


「?」


「…はは、あははっそーゆーことかっ…」



笑うしかなかった。


「夾ちゃんっ…教室戻りましょう!」


「…あ、はい…───ハァ。」



そして教室に戻った


…この勘違いの状況を何とかせねば…っ



────ガラッ


重々しく扉を開ける



「おっ抜け駆けカップルが戻ってきたっ」


「やっと戻ってきたか!…まぁこういうこともあるもんだなぁー…教員生活22年目にして生徒の告白現場を目撃出来るなんて…」



おい担任!!



「いや、違っ…」


「はい、もういいから席着けー。」



切り替え早っ!!



俺達はクラス中の視線を感じながら、席に座った


送られる視線が一番痛かったのは、母さん…



いや、法華の右隣の、あの男子。



背後に感じる奴の殺気…



…確かに、告った相手が他の男に連れていかれたなんて恥を掻かされたも同じだろう



“私も好きなんですよ~森ニャコ”



…て、一番の被害者は俺なんですけど…っ

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