S系少女
始業のチャイムが鳴って15分程経った頃



周りはほとんどが、机に伏せ寝息をたてていた。



「…眠…」


それにつられて、俺にも睡魔が…。



その時、後ろから背中をつつかれた



「夾ちゃん…」


「…?」



後ろを振り向くと、俺の視界の中で唯一起きている法華が小声で話しかけてきた。



「あのね、さっき…何話してたんですか?」




さっき…?


あぁ、あの時か。




…て、今また聞くのかよ!



「あー…うん、ちょっと秘密…かな。」




本人に言えるわけないし。



…本人全く気付いてもないみたいだし?



「ふーん…。」



法華は、また拗ねた顔をしてノートをとり始めた。




「…何でそんな気にしてんの?」



俺が何気なく訊ねると、顔を真っ赤にした法華の、普段より更に見開いた瞳と目が合った。



「…だっ…て…」


「?」



「───内緒事なんて嫌だもん…。」



下を向き呟いた一言




─────キュン。




「えっ…。///」



そんなこと言われると…



まじでヤバいって!!




「…嫌だもん…。」



2度目+上目使いやめて下さい!!



じゃないと…




「…ごめん…?」



かなり意識してしまうから…。

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