S系少女
夾
「ファアア~…よく寝たっ!」
俺は佐央夾(サナカキョウ)。
今まで平凡な人生を過ごしてきた
そして、彼女いない暦15年
…て明日で16年になるんだけど。
────今日から学校の遊び友達とも別れ、“高校”という新しい土地に足を踏み入れる。
…緊張するなぁ…
友達何人出来るかな…(小学校?!)
…まぁ、何とかなるか。
どうせこれから3年間、また何事もなく平凡な日常が待っているんだろうなー…。
「準備できた?」
いつもよりケバ…化粧をした母さんが、開けっ放しのドアから、ヒョコっと顔を出した
「うん。…あっ母さん、入学案内の紙持った?」
「あっ忘れてた!」
本人よりバタバタ忙しい母親。
その動きを一部始終傍観していたら、「車に乗ってて!」と足を踏まれた。
…そして5分後、車が動き出した
窓の外を眺めていたら、先月まで通っていた中学校が見えた
あれを“母校”と言うのが、少しだけ寂しい気がした
───そして目的地に着いた。
車から下りると、途端に先輩の群れが押し寄せてきた
…恐い…。
奴らの目的は部活の勧誘らしい。
ユニフォーム姿の剣道部とレスリング部の、“暑そう”または“寒そう”な格好を見て、そう思った
俺は佐央夾(サナカキョウ)。
今まで平凡な人生を過ごしてきた
そして、彼女いない暦15年
…て明日で16年になるんだけど。
────今日から学校の遊び友達とも別れ、“高校”という新しい土地に足を踏み入れる。
…緊張するなぁ…
友達何人出来るかな…(小学校?!)
…まぁ、何とかなるか。
どうせこれから3年間、また何事もなく平凡な日常が待っているんだろうなー…。
「準備できた?」
いつもよりケバ…化粧をした母さんが、開けっ放しのドアから、ヒョコっと顔を出した
「うん。…あっ母さん、入学案内の紙持った?」
「あっ忘れてた!」
本人よりバタバタ忙しい母親。
その動きを一部始終傍観していたら、「車に乗ってて!」と足を踏まれた。
…そして5分後、車が動き出した
窓の外を眺めていたら、先月まで通っていた中学校が見えた
あれを“母校”と言うのが、少しだけ寂しい気がした
───そして目的地に着いた。
車から下りると、途端に先輩の群れが押し寄せてきた
…恐い…。
奴らの目的は部活の勧誘らしい。
ユニフォーム姿の剣道部とレスリング部の、“暑そう”または“寒そう”な格好を見て、そう思った