S系少女
「だから好っ───…え?“私も”?」



「うん!夾ちゃんも好きなんでしょ?森ニャコ」


「…は…?」



照れてる…やっぱり、可愛い物好きな男の子って恥ずかしいものなのでしょうか?


でも、日本中の森ニャコを愛する人たちに性別なんて関係ないんですよ?



だから、これからは私が仲間としてそれを教えてあげましょう!!



───夾ちゃんとは、いい“友達”になれそうです…♪(←夾の苦労を知らずに。)



…あれ?


でも、何でここにいるんでしたっけ?


とりあえず


「夾ちゃんっ…教室戻りましょう!」



───帰りの挨拶を済ませて、クラスの子は親さん達と教室を出始めました。


…私も帰ろう…。


お母さんは校長室に用事らしく、先に教室を後にしていました。


私は立ち、鞄を手に取ったとき隣の女の子が声を掛けてくれました。



「私、野染梨世(ノゾメリヨ)。梨世って呼んで♪」


「梨世ちゃん…。真城法華です。法華って呼んでください。」



セミロングの茶髪が綺麗な、可愛い…というより美人な子。


改めて見ると、羨ましいほど整った容姿です。



「法華、ね。…にしてもやるねぇ法華~入学初日に一目惚れ+告白とはっ御見それしました!」



…一目惚れ?告白??


…あぁっ、夾ちゃんの花代のことですね♪



告白=打ち明ける=

「そうそうっ!…夾ちゃん、実は私も好きなんですよ~」

=森ニャコ好きだと打ち明ける=告白。



てことですね!!

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