S系少女
「…ふぅん…。──そうですか…。」


私は冷静を装って、教室へ戻りました。


…内心は、凄くドキドキでした。



…森ニャコについてなら、私も一緒に語りたい…。


でも入れてもらえないってことは──


!まさか…っ



この前当たった限定森ニャコ・ロビンを私が今日受け取りに行くってことを知って…?!


…でも、誰にも話してないんだから知らないですよね…?



じゃあ何の情報交換をしているんですかーっ(泣)



それから4時間目が始まっても、私はさっきの二人の会話の内容が気になって仕方ありませんでした。



…あっ夾ちゃんが寝ちゃう──


「夾ちゃん…」



私はそれを阻止しました。梨世ちゃんが寝ている今が絶好のチャンスだと思って…!


「あのね、さっき…何話してたんですか?」


「あー…うん、ちょっと秘密…かな。」



まだ内緒にするつもりですか…


「ふーん…。」


…と、そんなに興味ないですよーって態度を取ってみたものの



気になる…


気になりすぎます…。



「…何でそんな気にしてんの?」



え──っ?!


何でバレちゃったの…?!!;;;



驚きのあまり、動揺しすぎて正直に言ってしまいました。



「…だっ…て…」


「?」



森ニャコの話をしていたのなら


“森ニャコ仲間”会長として…(←自称。)



「───内緒事なんて嫌だもん…。」



───それから私が森ニャコについて語っていると、夾ちゃんはいつの間にか寝ちゃっていました。


…聞きそびれちゃった…。


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