S系少女
そしてお昼に入ってすぐ、梨世ちゃんは起きたと思ったら教室を飛び出して行きました。


…はっ二度目のチャンス到来!!



未だに寝ている夾ちゃんを起こしたら、


「えっと…あの──」何かを言い出そうとしていました。



そして、出てきた台詞はさっきの会話の内容。



「…あっ、誕生日!実は今日、俺の誕生日なんだよっ…だからおめでとーって…。」



…夾ちゃんの誕生日…?!



「…。」


そんな大事なこと…何で内緒にしてたんですかーっ



と言うより先に、私は走っていました。


走るのも好きなので、ノンストップで。



向かうは街角にあるコンビニ。


本当は放課後取りに行く予定だった、ロビンを受け取りに。



…本当はちょっと残念だけど…


森ニャコ仲間の夾ちゃんの誕生日だもん!ロビンも分かってくれるよ…。



走り続けてやっと着いたコンビニで、一緒にパンも買いました。



サプライズで夾ちゃんにバレないように、ロビンは内緒で♪



教室に戻ってすぐ、


「どこ行ってたん?」


と聞かれました。



「…お昼…買ってきま…した…」


疑われないようにと思っていたのに



「でも遅かったね?購買にしては…」



逆に疑われました。



それからゴタゴタあったけど、何とか上手く誤魔化しました。


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