S系少女
「次は、新入生による挨拶です」



…そういえば、こういうのの代表ってどうやって決めてるんだろ?


てか誰だろ?同じクラスの奴だったりし───



「新入生代表、真城法華さん」



─────え?



「はい」


やっぱりニコニコ笑顔の法華は、返事をして隣の席を立った



そして、俺の目の前を通り生徒たちの中央に来た



「こんにちは、真城法華と申します。新入生を代表しまして、私の方から…」



…えぇ────っ?!



「また、桜の花が満開に咲き乱れた頃、私たちの…」



えっ…と、


「敬うべき先生、先輩方の後ろ姿に…」



…誰?!



「凄い法華っあんな難しそうなこと言って…何か別人みたい!」



俺の中で、法華に対する謎は更に深まった



いや、俺だけじゃないだろうな…。



「やっぱ俺が認めただけあるな!」


…一部(右隣)は違う感情も深まったみたいだけど。




いつの間にか法華の話が終わったらしく、生徒会長と握手をしていた



…何の握手だよ。と思いつつ、戻ってくる法華を見ていた



「ふぅー…緊張しました!」



一息ついてから隣に座った法華を、周りが取り囲んだ



「てか、何で代表が法華に選ばれたの?!」


「何した?」


「実は何か凄い人なの?!」



質問しすぎだろ。


…でも、俺も気になる…



皆、黙って法華の口が開くのを待った。



そして───



「…緊張しましたー…」



2回目?!


…て、またこのパターンかよ!!


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