S系少女
「ごっ…ごめん忘れてた」


「夾ちゃん」


後ろの親達の元に戻った母さんと入れ違いに隣に来たのは法華。



「…?」



またアイツに睨まれるのは嫌だから、あまり話したくないんだけど…


てかさっきの告白はどうなっ───



「ねぇ、…あの…ね、」



何故か顔を赤くし、恥ずかしそうにしている法華


「…どうした?」


「私…」



───そしてその台詞は、これから起こる“事の始まり”だった




「私…好きなんですっ」



ザワザワ騒いでいた教室が、一気に静まりかえった




正面に立つ法華と目が合っている。


俺に向かって、好き…



…って、えぇ───ッ?!!




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