明日はアシタの風が吹く！〈第六話〉

とりあえずアホ犬にドロップキックを喰らわせてモヤシ男さんを救出。

「アホぉ……」

ノビる坂田の首。そのファスナー。
……落ち着け落ち着け。冷静になって考えるんだ俺。
そのファスナーを開けると何が起きるかを。

「そうだ、これはお飾りに違いない。きっと今流行りのアクセサリーなんだ。そうだ。そうに違いない！」

がばっ、とファスナーに手を掛ける！
ゆっくりとファスナーを動かして……

どきどきどきどき。

「アホアホアホアホ」

「があっ、黙ってろアホ犬！　────よしいくぜ、オォォプンッ！！」