明日はアシタの風が吹く!〈第六話〉
「続かねぇよ。お前の仕事はこのアホ犬の調教だろうが。ったく、手間を増やしやがって」

組長(社長)は今日も今日とてとっても貫禄のある声で俺を貫く。

やぁ、俺モヒカン。
このままバトンタッチしたかったけど、収拾つかないんで結局社長さんトコに帰って来ちゃいました。キャハ☆

「変なナレーション入れないで下さいモヤシ女さん……」

「アホ」

「アホホ」

「で、どうすんだこいつら」

「はぁ、それを組長に訊こうと思って」

「それくらいテメェで考えろ」

「ハイ、ゴメンナサイ」

組長にヘルプしても無駄だった。

さて、次はどうする俺。

「元に戻せばいいんじゃないですか?」

「…………」

悩み事ナッシング。
横槍を入れるモヤシ男さんはどこまでも正論で単純である。
……うん、おとなしく従おう。

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