明日はアシタの風が吹く!〈第六話〉
“ はずれ ”


「!!( ̄□ ̄;)!!」

がらがらぴしゃーん。
俺の中に凄まじい雷が落ちた。そして堕ちた。あ、みるみる死にたくなってくるよ。

そう、坂田二世の中身はまた坂田なのではなく、“はずれ”と書かれた紙切れが入ってただけなのであった。

つまり完成敗北である。

「あ~~、ヘタこい」

「やめんか。よく分からんが」

「でもでもでも、そんなの関」

「だからやめんか。よく分からんが」

うぅ、ボケ潰しめっ!
俺はこれからどう生きればいいと言うのか!
……いや。普通に生きてればいいんだけど。

「ってあれ、この紙の裏……えーと、『坂田の調教方法』?」

「何ですと!?」

“はずれ”の紙は単なる“はずれ”ではなかった。
その裏面にはなんとも都合の良い事に坂田の調教方法を記した紙が書かれていたのだ。

いざ、ご拝見。

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