ケータイ小説とチョコレート
とうとうケータイ小説を読み終えた。
私もこういう恋がいつか、できるはずだと思う。
それとね聞いて欲しいんだけど、こないだ本屋に行ってケータイ小説以外の本の表紙があまりに、可愛いので思わず手に取り開くとなんと!!縦書きだった。
信じられない縦書きなんて目をどうやって動かすのだろう?それに可愛くないよね。
もちろん学校では縦書きを読む事もあるが、あれは、特殊なんだと思ってた…
学校では、特殊な事が多いからだ。
学校では、ヤンキーだって全然かっこよくないし、何より私が、モテないのは、学校の特殊性のせいなのだと思う。
真実は、全てケータイ小説の中にあるのだと思う。
私は、ベッドから降りると空になったポテトチップの袋とカップラーメンの容器を足でのけて部屋を出た。
危うく脱いだ制服を踏んで滑りそうになったが、大丈夫だった。
部屋を出ると母親が金切り声をあげた。
「幸子!!またチョコレート買いに行くの!!少しは考えなさいよ。お小遣い減らすわよ!!」