二度目の片思い
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さて、どうしたもんか。

朝目が覚めて、自分の腕の中の藤咲を確認し、そのまま抱きしめてしあわせに浸ろうかと思ったら……なぜだか、彼女は泣いていた。

とりあえず俺は、彼女に声を掛けることにする。



「──なんで泣いてんの?」



俺がそう言葉を発した瞬間、びくりと、彼女のからだが震えて。

おそるおそる、といった様子で、藤咲は顔をこちらに向けた。



「越田、くん……」

「やっぱ具合悪い? 藤咲、昨日だいぶ飲んでたみたいだから」

「……えっと、」

「ああそれとも、からだ痛いとか? ごめん俺、ゆうべあんまり、手加減とかしてやれなかったから」



俺がそう言うと彼女は頬を赤く染め、ぱくりと口を開けて、俺を見上げた。

その、反応に。俺の中で、ひとつの可能性が沸き起こる。

……もしかして、
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