Love is like a storm.
第2話「体育祭」
___体育祭。
1学期始まっての大イベント。
もちろん、我が華園高校の
生徒会も忙しい訳で…。
「違う違う!それはこっち!」
私、佐藤美那は
用具係になってしまった。
本当は放送係がやりたかったのに…。
達樹に声が大きいという事で
用具を運ぶ指示を出すリーダーに
任命されてしまった…。
そして、なりかった放送係は
しおりと平川。
私が指名された後、反抗させず
即座に立候補しやがった…!
平川め…!
「くそー!馬鹿ひら…ひゃっ!」
「誰が馬鹿なんすか?」
私の好きなメロンソーダを頬に
当てられ情けない声が出る。
「平川…!何!?」
暑さでイライラしていたせいもあり、むすっとした顔で睨んだ。
「ちょ、そんな睨まないで下さいよー!
先輩がやりたかった係取っちゃったから…お詫びにこれ!」
「ひゃっ!!!」
平川は性懲りも無く、
また頬に再度くっつけてくる。
「やめてよ!」
「あははっ、先輩面白い!」
「先輩をからかうなー!」