初恋の続きをもう一度【完】



「どした!?」



あずにゃんが目を丸くして尋ねる。



「りょ、涼晴先輩が花火大会一緒に行かないかって・・・」




「はぁ!?もちろん行くっしょ?」



「うん、もちろん行きたい!!



涼晴先輩と花火見られるなんてサイコー」




私は目を輝かせて言った。


「あ、分かった。


多分涼晴先輩は花火大会で、


ありさに告るつもりなんだよ、きっと。


“ありさ、キミはこの満点の星空に咲く花火よりも美しい。



キミを幸せにする、いやキミを幸せにできるのはこの俺しかいない!!”


とかなんとか言ってさー。


んでありさは、“涼晴先輩!!私を最高の気分でいさせてー”


って言ってお持ち帰り。


みたいな?」



なんだ、その想像。


ありえない。



「先輩はそんなヘンなセリフ言わないよ。


しかも私、お持ち帰りされない。



妄想膨らみ過ぎでしょっ!!ありえない」



真顔で言う私。



「なんで、そんな真顔なの!?


まぁ例えばのは・な・し♡」



あずにゃんってたまーに不思議ちゃんだよね?


言ってることが謎っていうか、



オーラが紫か濃いピンクっていうかなんていうか・・・。




まぁ涼晴先輩と花火大会行くんだし新作の浴衣買わなくちゃ!!




今日、時間があったら買いにいこーっと。
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