初恋の続きをもう一度【完】
花火大会で。
そして、花火大会の日。
私は今この前買った浴衣を来て待ち合わせ場所で待ってるところ。
待ち合わせ場所は花火を見るところからすぐ近くの公園。
ベンチに座って待つ。
涼晴先輩早く来ないかなー。
てかさ、過去に戻る前と全然違う展開だよね。
こんなに多く涼晴先輩と話したことなんかなかったし、花火大会まで。
そんなことを思っていたら、涼晴先輩が近づいてきた。
「ごめん、待った?」
「今、来たとこなんで大丈夫です」
涼晴先輩の優しい笑みをみて、私も笑顔を向ける。
先輩は今日もナイスファッション。
クール系の私服で涼晴先輩の雰囲気にピッタリ!!
「じゃ、行こっか」
「はい」
私たちは花火を見るところに向かった。
途中屋台で焼きそばを買ったりクレープを食べたりした。
花火が打ち上げられる時間になった。
―ヒュゥー、バンッバン。
星空の空に花火が綺麗に咲く。
でもね、あたし実を言うと花火の音がちょっと苦手なんだ。
小さい頃から花火の大きな音が鳴るたびに泣きそうな顔して、
耳を塞いで花火を見てたってお母さんが教えてくれた。
今はそんな顔になってないよね?
そんな顔になってたらどうしよう・・・。
「花火、綺麗だね」
涼晴先輩の声が聞こえたから、振り向く。