初恋の続きをもう一度【完】
「いやぁ、お化け屋敷のありさの顔やばかった。
しかも途中でお化け役の人に
“こんにちはー、お疲れ様でーすー”
って挨拶しちゃってたし」
ジュースを飲みながら、
さっきのお化け屋敷のことを楽しそうに話す涼晴。
「もー、恥ずかしいから言わないで!!
なんか途中からワケわかんなくて挨拶しちゃったよ。
そんなあたし見て、涼晴引いた?」
「別に引かないよ。むしろ面白かったし」
お腹を抱えて笑う涼晴。
「そっか、なら良かったー。
嫌われたらどうしようって思っちゃった」
「入ってすぐに半泣きで俺の腕にしがみついてきたのも、ウケたし」
「もーだって怖かったし!!
涼晴は涼晴で勝手に先行きそうになるんだもん!!
涼晴、あたしがお化け屋敷嫌いなの知ってて行ったんでしょ」