初恋の続きをもう一度【完】
アイスを買ったあとは司と別れて、涼晴と二人っきりになった。
でもなんだか涼晴は不機嫌そう。
「なんなの、あいつ?」
眉を寄せて言う涼晴。
「え?だから幼馴染の・・・」
「そうじゃなくて。なんでありさのこと呼び捨てしてんだよ。
しかもなんでありさも呼び捨てであいつのこと、呼んでんだよ」
「え?幼馴染だから?」
「しかも仲良さそーじゃん。
ホントは俺なんかよりも、あぁゆう優男が好みなんだろ?」
「違うし!好きなのは涼晴だけだもん!!
涼晴なんか怒ってるでしょ!?はっきり言ってよ!」
「・・・別に」
不貞腐れてそっぽを向く涼晴。
なんじゃこの態度はー!!
はっきり言ってくれないからちょっと困らせてやるもん!
「あぁそうですか~。ふーーん。
怒ってる理由教えてくれない人になんかもう知らーーない。
もうじゃぁ司と一緒にこれからは遊ぶから!」
怒り口調で私もそっぽを向く。
「え”」
驚いたように涼晴はこっちを向く。
「やっぱり優男の司とおこりんぼな涼晴じゃなくて司と付き合おうかなー。
優しくて、イケメンで、涼晴と違っておこりんぼじゃないし、
ちゃんと女子の気持ち分かってくれそーだしね、司は!!」
私はもう少し反応を楽しみたくて、司のいいところを言った。