初恋の続きをもう一度【完】
「わ、分かった。俺が悪かったって!
あんなヤツの話するな」
焦っている様子の涼晴。
こんなに焦ってる涼晴の顔初めてみたー。
いつも余裕そうなのに、こんな顔するんだ。
大、大発見だわ!
「アハハハ。なに涼晴その顔ー。おもしろーい!
ホントに司のところに行くと思ったでしょ!?」
「ありさ、俺を騙したな!
本気で行くと思うだろ、普通」
あぁホントに涼晴の反応が面白くてたまらない。
「だってぇー涼晴が怒ってる理由言ってくれないんだもん!
でも涼晴の焦ってる顔が見れて、楽しかったー」
お腹を抱えて言う私。
「俺が勝手に妬いただけだから!」
「え?なんで涼晴が妬くの?」
「え?ありさやっぱり鈍感。」
頭の上にクエスチョンマークが浮かぶ。
「だから司とかいうヤツと仲良さそうに話してたから。
司とかいうヤツのこと、呼び捨てで呼んでたし。」
急に不機嫌になる涼晴。
「ありさは俺のものなのに、
って思ったらすげームカついた」
「だから、あたしはものじゃないよ?」
「付き合ったあの日から、ありさは俺のものだから」
まっすぐあたしの目を見て涼晴は言った。
ドキッ―!
あぁもう、涼晴の瞳に吸い込まれそうになる。