初恋の続きをもう一度【完】
「ありさ、お前ってMなフリして実はSだったりする?」
家まで歩いていると、不意に涼晴が聞いてきた。
「うーんどうだろう・・・。」
「あ、分かってないならいいや。
さっきなんで驚かせたんだ?」
「いつも涼晴があたしのことからかってるから、
ちょっと仕返ししようかなーって思って。
そしたら涼晴ってば焦りすぎ!
涼晴可愛いー」
「男に可愛いとか言ってんなし。
あぁ、もうありさお仕置き決定ね。
俺を困らせるようなことしたんだから。
何してもらおうかなー」
グイっと手を引っ張って近づいてくる涼晴。
それはもうなんていうかドS魔王サマ登場って感じのオーラが。
「え、お仕置きって・・・」
逃げようとしようとしたけど、涼晴の力に叶うはずない。
「俺知ってるんだ、ありさの弱点」
「え”じゃ、弱点なんかないけどなぁー。アハハハ」
苦笑いを浮かべる私。
まぁ自分が最初にちょっかいを出したんだから仕方がない。
「あるくせに」
そう言って私の背中を指で肩甲骨をなぞるように動かした。
「ひゃ!
ゃ、やめて」
「ほらやっぱり。ありさって背中弱いの知ってるし。
てゆーかありさもそういう声出すんだ」
ニヤっと笑みを浮かべ私の反応を楽しんでる様子の涼晴。
「もー!!涼晴の意地悪!」
こんなことを喋りながら今日のデートは終わりに近づいていった・・・。