初恋の続きをもう一度【完】
するとありさがいきなり、俺に抱きついてきた。
やべー、ありさから抱きついてくるなんて。
それに俺の袖をギュっと掴み、俺を見る。
ありさは俺よりも20cm小さいから、
俺からすると、上目遣いで俺を見ている。
あぁ理性飛びそー。
俺はありさから距離をとろうとした。
けど、ありさが潤んだ瞳で、悲しい顔するもんだから、
俺の理性はどっかに飛んでいった。
「んっ」
俺はなりふり構わずに、キスをした。
「ありさがいけないんだ。
そんな顔するから」
「え?
あたし涼晴に嫌われたかと思ったから・・・。」
「そんなわけないだろ。
離れたのは俺の個人的な理由だからさ、気にすんな。」
「う、うん。分かった」
安心したようにありさは息をはぁーっと吐いた。
か、可愛い!
「ほら、お昼の時間なくなるぞ」
平静を装い、スタスタと足を速めていく俺。
「あ、待ってよーーー!!」
後ろからついてくるありさ。
俺たちは食べる場所を探し、お昼を2人で過ごした。