初恋の続きをもう一度【完】
「あぁ、あゆみが好きだ」
俺は小川のことを呼び捨てで読んで、心にも思ってないことを言った。
そして、俺の言葉を聞いてありさは泣き出してしまった。
そんなありさを見て、俺は思わず、抱きしめて発言撤回しそうになる。
それをグッとこらえ、「だから、ありさとは付き合えない」と言った。
少し時間が経って、ありさが別れることを承諾してくれた。
しかも俺に感謝の気持ちを添えて。
「ごめん、ありさ」
と、謝ると、ありさは無理をして笑い、俺の前から立ち去った。
これで良かったんだよな・・・。