初恋の続きをもう一度【完】
昨日のことを話終えると、あずにゃんは励ましてくれた。
ふと外の正門を見ると、あゆみちゃんと涼晴が一緒に登校してくるのが見えた。
傍から見たら、美男美女のカップルで。
やっぱりあゆみちゃんが言った、“釣り合ってない”って言葉はホントだ。
私と涼晴が歩いてるよりも、楽しそうに見るもん。
やっぱり美人には叶わない。
「ありさ?大丈夫?」
私が正門を見てたの気づいてか、あずにゃんは心配そうに声をかける。
「あたし、強くなるから。めげずに頑張るから。
二人が仲良さそうにしていても、笑って祝福できるようにするから」
「ありさ、無理して笑ってる」
「え・・・・」
「泣きたいときは、泣けばいいよ」
優しく包み込むように言うあずにゃん。
「うんありがと」
あずにゃんはすっごく優しい。
あたしもこんな人になりたいと思った。