初恋の続きをもう一度【完】
第1章~思い出~
忘れられない思い出。
3月の上旬。
ついさっきまで雨が降っていたせいか、快晴の空には虹が掛かっていた。
私は虹をぼーっと見つめていると、
街を歩いている2人の中学生のカップルが仲良さそうに登校している。
私、一ノ宮 ありさ
私が今いる場所は、有名な旅行会社の企画・案内部の社員。
徹夜明けだから部屋には誰もいない。
私は中学生のカップルを再び見た。
2人の男女が楽しそうに登校している姿を見たら、
なんだか自分の中学生時代の彼氏のことを思い出した。