初恋の続きをもう一度【完】
「なんであんなヤツのこと忘れられないんだよ。」
「だって好きなんだもん!どうしょうもなく涼晴が好きなんだもん!
できることならもう一度やり直したいって今でも思ってる。
だから、司ごめんなさい・・・。
司があたしのこと好きだって知って、嬉しかったよ、ありがとう・・・。」
私はまっすぐ司を見つめる。
「分かったよ。
悔しいけど俺は、好きな子には幸せになってもらいたいから。
俺、ありさのこと応援するから。アイツとヨリ戻せるように。」
ニカっと笑みを浮かべていう司。
「ありがとう、司」
私は胸がいっぱいになった。
こんなにも優しくて強い人に今まで出会ったことなかったから・・・。