初恋の続きをもう一度【完】
「たまたま朝早く来た時があって、
その時小川がありさの下駄箱にゴミとか入れてるの見て。
もちろん止めろって言ったんだ。
そしたら小川のヤツ、
俺とありさが別れて自分と付き合えばもう傷つけるようなことしないって言ってきたんだ。
それでありさと別れて小川と付き合ったんだ。
これがありさにとって1番傷つかない方法だと俺は思い込んでいた。
だけどその考え方は間違ってたって気づいたんだ。」
淡々とした口調でいう涼晴先輩はどこか切なく見えた。
「でも・・・あゆみちゃんが好きって」
「あれは、そう言わないと、別れてくれないって思ったから。
俺は小川のことなんか、これっぽっちも好きじゃない。
好きなのはありさだから」
そう、涼晴先輩が言った時、思わず泣きそうになる。