初恋の続きをもう一度【完】
「好きじゃないなら、どうして体育館裏できあゆみちゃんとキスしてたの?」
「み、見てたのかよ!
“キスしないとありさ先輩に言っちゃおうかな。
涼はあたしのこと愛してます”って小川が言ったんだ。
ていうか俺ホント最低だよな・・・。
ありさ、まだ俺のこと好き?」
「うん、好きだよ。涼晴」
もういいよね、涼晴先輩って呼ばなくて。
私、分かってた。
涼晴と別れてから、毎日下駄箱の中に何も入ってなくて、
きっと涼晴と別れたからおさまったんだって。
「ありがとう、ありさ」
涼晴は嬉しそうに笑った。
「・・・・あ、学校!」
「え”」
あぁそういえば家の前で喋ってたからって遅刻するかも~!
「ありさ、走れる?」
「走れるけど・・・。」
「じゃ、ダッシュで行こう。
速くしないと置いてくぞ」
「え~ちょっと待てよー!」
私たちは走り出した。