初恋の続きをもう一度【完】
デートが終わり、涼晴が家まで送ってくれる。
「涼晴、今までありがとう。
私を好きになってくれて、私と付き合ってくれて・・・。
前よりも一緒にいてくれて…」
私は立ち止まった。
「どうしたんだ?そんなこと言って」
涼晴も立ち止まり、不思議そうな表情で聞いてくる。
「私、涼晴が未来で人の役に立っている仕事に就いてる。そんな未来であってほしい
それから、高校では新しい彼女とプリクラ撮ったり映画を見たりしてほしい…」
泣かないようにグッとこらえて言った。
過去をやり直す前、涼晴はあたしと別れてあゆみちゃんと付き合って、
高校では新しい彼女がいた。
あたしは実際にその彼女を見たことがある。
2人はすっごくお似合いだった…。
「涼晴の夢を叶えられるように、ずっと願ってるから」
「ありさ・・・?」
「ごめん。もう会えない・・・・」
「何言ってんだよ・・・。」
「涼晴、最後に1つだけお願いがあるの・・・」
私は涼晴の顔見た。
涼晴は見たことのない切ない表情をしていた・・・。