初恋の続きをもう一度【完】
優しい笑みを見たらなぜか懐かしさが込み上げてくる。
どこかで、中村常務とお会いしたことあるっけ・・・?
んー・・・・。
大学の先輩?サークル仲間?
いや違うな・・・。
中村、中村・・・。
記憶を辿っていく。
「中学の時の元彼って言えば分かるかな?」
・・・あ!
中村常務が言った瞬間、涼晴の顔と中村常務の顔が重なった。
「もしかして、涼晴先輩・・・ですか?」
「覚えてくれてたみたいだね。」
ホッとしたように言った。
「まさか、同じ会社に働いているなんて思いませんでした」
「石川部長が企画書を見て欲しいって言って、見てみたら名前書いてあったから。
最初は同姓同名かなって思った。でも一度会ってみたかったから今日来て貰ったんだ」
「そうだったんですか!」
なんて縁があるんだろう!
まさか涼晴先輩にまた逢えるなんて・・・。