初恋の続きをもう一度【完】
結婚式
そして、一年後―。
今日は結婚式。
フランスで結婚式を挙げることになった。
澄んだ青い空が広がっている。まさに結婚式日和だ。
「ありさは、涼晴を夫とし、良き時も悪き時も、富める時も貧しき時も、
病める時も健やかなる時も、共に歩み、他の者に依らず、
死が二人を分かつまで、愛を誓い、夫を想い、夫のみに添うことを、
神聖なる婚姻の契約のもとに、誓いますか?」
「はい、誓います」
「では、誓いのキスを」
私達はキスをした。
もう過去を振り返らないように、後悔しないように生きよう。
初恋を忘れられなくてもいいじゃない。
前に進むことができれば・・・。
どんな困難だって乗り越えられるよね?
涼晴と一緒に、2人で。
目を閉じれば、色鮮やかに思い出される。
涼晴、あたしと付き合ってくれてありがとう。
【End】