初恋の続きをもう一度【完】
「マジ、小川 あゆみありえない。
なんでよ、なんであの子だけ貰って私は話すことすらも、
目を合わすこともしないで先輩は通りすぎたのよ」
私は一緒に教室に戻ろうと、
隣に並んでいたあずにゃんに言った。
するとあずにゃんの言葉は意外なものだった。
「ありさ、本当にこれでいいの?
涼晴先輩のこと好きなんでしょ?
だったら先輩のところへ行こう。
あゆみちゃんだってボタン貰えたんだから、
ありさが貰えないはずないじゃん!!」
あずにゃんはそう言って私の手をぐいっと引っ張って、
卒業生がいる方へ向かった。
「え!?ちょっと待ってよ!!
もう戻らないと先生に怒られちゃうよ?」
私は手を引っ張られながらあずにゃんに言った。