初恋の続きをもう一度【完】
「先輩、中村先輩!!
ちょっといいですか?」
梓は先輩に声を掛けた。
涼晴先輩は梓の声が聞こえないかのように、
さっき写真を撮っていた友達から離れて行く。
やっぱり、避けられてるよね、私・・・。
それから何回も何回も先輩のことを呼びかけている梓。
先輩はさっき一緒に写真を撮っていた友達よりも、
もっと大人数の人がいる場所へ行ってしまった。
そんな涼晴先輩の姿を見ているとなんか悲しくなってくる。
本当に嫌われて、無視されて。
なによりも梓に申し訳ない。